私は絵が下手だ。多分、小学生のときにはすでに下手だった。下手のまま、なんの努力もしていない。なので、今も下手なままだ。
いや、努力していないというのは正確ではない。努力しようとした時期があった。あれは、私がエリート経営者ぶろうとしていたとき。
「ロジカルシンキングはもう古い。これからは、ビジュアルシンキングだ」
という波にイソイソと乗っかろうとしたのだ。
これが右脳で描くということらしい
- 作者: ベティ・エドワーズ,野中邦子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本に、上下逆さまになっている人物の絵を見ながらそのまま描けという練習がある。そして、描き終わった自分の絵を上下逆さまにする。するとアラ不思議。上下逆さまにせずそのまま描いたものよりもずっとうまく描けている。
これが、右脳で描くということらしい。
どういうことか。上下逆さまにせずそのまま描こうとする。そうすると、
「ここは目だからこういう感じになるだろう」
「ここは口だからこういう感じになるだろう」
と、勝手な推測が始まる。これは左脳の働きだ。左脳は右脳と違って目立ちたがり屋らしい。こっちがいらないと言っても勝手に出てくる。
しかし、上下逆さまにすると左脳が引っ込む。人の顔を顔として認識できなくなるからだ。すると、目は目でなくなる。ただの線の集まりだ。顔は顔でなくなる。ただの線の集まりだ。
つまり、頭の中の勝手な推測や妄想がなくなる。だから、見たものを見たままに描きやすくなる。
妄想していない状態が瞑想状態だからだ
これは、瞑想と似ている。と私は思う。↓でも書いたが、妄想していない状態が瞑想状態だからだ。
ストレス発散のために絵を描くという人がいる。その人は絵を描きながら瞑想状態に入っているのだ。と、私は思う。
少し話を飛ばすが、ランナーズハイなども同じことだと思う。