そもそもの話。
加計学園問題で絶対に欠かしてはいけない登場人物(組織)は何だろう↓
- (関係する)政治家
- (関係する)官僚
- 加計学園
- 日本獣医師会
↑のラインナップに異論を唱える人はまずいないと思う(逆に異論がある場合は是非ご指摘いただきたい)。
もちろん人によっては「京都産業大学も欠かせない」みたいな主張もあるかもしれないが、いずれにせよ↑の4つに足すことはあったとしても、4つを外せないことに変わりはない。
そう。この4つのうちの1つでも欠ければ、加計学園問題は本来成立しないはずなのだ。
しかしこの4つの中で、マスメディアが恐ろしいほどに無視している組織が1つだけある。
日本獣医師会である。
なぜテレビや新聞はこれほどまでに日本獣医師会の情報を取り上げないのだろうか。
マスコミは「役者が揃っていない舞台」を流し続けている
例えば
「日本獣医師会の情報統制が完璧で、情報のプロであるマスメディアの力を持ってしても、ほとんど何の情報も引き出すことができない」
そんな話なら分からなくもない。
しかし
石破4条件を頑なに守ろうとする玉木雄一郎さんにお聞きしたいこと
「『広域』条件によって京産大が外された」という大ウソの証拠【加計学園問題】
でも書いてきたとおり、日本獣医師会はむしろ見ているこちらが心配になってしまうぐらいの問題発言を、無防備なままweb上に公開しているのだ
(私のような素人が、実際にそれをネタにブログを書けているのが良い証拠である)。
そして日本獣医師会の視点から加計問題を見たとき、テレビや新聞が描くものとは全く別の、だが実にキレイに辻褄の合うストーリーが浮かび上がってくる。
つまり。
テレビや新聞は私たち視聴者に「役者が揃っていない舞台」をひたすら見せているのだ。
そして外されたその役者が、とても重要なセリフを大声で叫んでいるにも関わらず、どういうわけか存在しないかのように扱われているのである。
「役者が欠けている」ことに気づかない視聴者がバカなだけ?
「どういうわけか」
とつい勢いで書いたものの、実はだいたいの察しはついている。
「日本獣医師会」という役者を舞台に上げてしまうと、せっかく盛り上がってきた「悪いアベとオトモダチたち」というストーリーに水を差す形になってしまうからだろう。
森友、加計と続く「学園ストーリー」は、かなりの視聴率を持っているらしい。
テレビや新聞が、勢いに乗ってさらに盛り上げたいと思う気持ちも分かる。
表現の自由だ。別に一方向からのみ強めの光を当てても問題ないじゃないか。
「役者が欠けている」ことに気づかない視聴者がバカなだけだ。
多くの視聴者にとってはむしろ「役者揃っていない」舞台の方が面白いのだ。
全く問題なんてないじゃないか。
テレビは「公共の電波」を寡占している
いや、本当にそうだろうか。
「少なくともテレビはそれをやってはいけない」
私はそう考えている。
なぜなら彼らは「公共の電波」を寡占しているからだ。
たとえどれほどのエクセレント・カンパニーが「うちも地上波で放送したいっす!」と頑張っても、現在のところその努力が報われる可能性は極めて低い。
そう。獣医学部新設の話と同様に、それを報じるテレビもまた新規参入のできない業界なのだ。
もちろん既得権益側の言い分もあるだろうし、その全てが間違っているとも思わない。
しかし
「公共の電波を寡占している以上、公共性、公平性のある放送をしなければいけませんよね?」
ということを否定できる人間はいないハズだ。
なのに公平性ある放送をすべきテレビが、外すことのできない日本獣医師会の情報を無視する形で、連日ニュースを放映しているのだ。
これはどう考えてもおかしい話だと私は感じている。
テレビや新聞の情報を鵜呑みにする情弱?
「安倍内閣支持率が急落した」というニュースが話題になっている。
そして年代別で見ると、特に高齢者の内閣支持率が低いことが分かる↓
スマホやパソコンを使えない高齢者B層が新聞やテレビの偏向報道に騙されやすい事がわかる。オレオレ詐欺に騙される高齢者と重なるんじゃないか【原因は高齢者B層】安倍内閣支持率の急落、原因は高齢層が「加計」報道に騙されたせいだと判明www https://t.co/tNUVo8kgVZ
— 500円 (@_500yen) 2017年6月19日
もちろん「加計学園問題」のみが要因ではないだろうが、大きな要因の1つであることは疑う余地がない。
確かにこの結果を見ると「高齢者はテレビや新聞の情報にしか触れようとしない情弱だ」と言いたくなる気持ちも分かる。
だが正直な話、私がもし今高齢者であったとしたら「テレビや新聞の情報を鵜呑みにする情弱の1人になっていない」と言い切れる自信はない。
そう考えると、私は高齢者をバカにする気持ちにはなれないのだ
(逆にそう考えないと、ついついバカにしてしまうのですが)。
やはり加計学園問題は、政治家でも官僚でも高齢者でもなく、マスメディア(その中でも特にテレビ)の罪が最も重いと言えるのではないだろうか。