瞑想やマインドフルネスをやっても、イマイチ効果を実感できないという声を耳にすることがあります。
効果を実感できない理由は、もちろん1つとは限りません。
が、
大きな理由の1つを、多分私は知っています。
それは「多くの人は、そもそも瞑想やマインドフルネスに適したからだになっていない」ということです。
どういうことか、説明させてください。
ゴエンカさんと感覚と足の指
「ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門」という本があります↓
ゴエンカさんを知らない方はぜひ一度ググってみてください。
簡単に言うと↓のとおり、世界的に影響力のあるゴエンカ式瞑想法を開発し、マインドフルネスにも大きな影響を与えたそうです。
やっぱりゴエンカ・リトリートの影響は圧倒的みたい。「コロンビアはカトリックの国だから寺院なんて一つもない。でも、ゴエンカさんの瞑想リトリートだけは時々あって、需要はすごいのに供給は少ないから、なかなか予約が取れない」って言ってた。
— ニー仏 (@neetbuddhist) December 25, 2014
そのゴエンカさんの本では、「感覚に気づくこと」の重要性が強調されています。
例えばこんな感じ↓
ブッダはこう述べている。「心のなかに起こることは、すべて感覚をともなう」つまり、感覚を観察することによって、心とからだの両面から自分をトータルに見つめることができるのである。(P211)
ブッダは、ヴェーダナー(感覚)に気づくことが四大真理をさとる前提であると説く。(P212)
ということで、ここでようやくタイトルの「足の指」に登場してもらいます。
さて目を瞑(つむ)ってみてください。
あなたは自分の足の5本の指が、それぞれどこにあるか分かりますか。
これ、全部の指がちゃんと意識できる人ってあまりいません。まあ"僕の知ってる限りでは"ですが。
さてここで想像して欲しいのですが、昔の人はどうだったのでしょうか。
今みたいなクッション性のある靴がなく、道が凸凹だった時代の人たちです。どうでしょう。
もちろん実際には分かりませんが、でも少なくとも現代人よりは足の指は動いていたでしょうし、感じることもできていましたよね。
これは足の指に限った話ではありません。
私たちは昔と比べて、明らかに姿勢のバリエーションが少ないです。
平坦な道しか歩かないし、ほぼ1日中同じイスに座って仕事をしている人も多いですよね。
決まった姿勢しかとらないということは、いつも同じからだの部分しか意識しなくても良いということになります。
そしてそういう意味において、私たちは昔よりはるかにからだの感覚が鈍っているのです。
だから「からだの感覚に気づけ」と言われても、そもそもその前提のからだに達していない人が多いワケです。
つまり昔の人でさえ難しかったであろう瞑想は、現代人である私たちにとってはより難易度の高いものになっているんじゃないかって話なのです。
そしてこれこそが、瞑想やマインドフルネスがうまくできない大きな一因なのではないかと、私は思っているのです。
ヨガとヴァイブレーション
「話は分かった。で、どうすればエエの?」
そうですね。一般的にはヨガなんかが良いのではないかと思います。
だってヨガは、全身を細かく感じられないとできないでしょ。
と言いながら、実は私にはヨガの経験はほとんどありません。
というのも幸運にも、私にとってはヨガよりも効果的な方法があったからです
(そもそもヨガのポーズがまともにできないくらいからだが硬かったというのもありますが、、)。
それはからだを微細に振動させるヴァイブレーションというダンスの動きの1つです。
こんな感じですね↓
↑のような動きを上達させるには、当然からだの隅々を微細に振動させなければいけません。
ということは言わずもがな、からだの隅々を微細に感じることができないとダメということになります。
この動きにからだの柔らかい硬いはあまり関係がないようです。
実際私にもできましたし(と言っても↑の動画のレベルになれって話ではないですよ。雑にしか振動できなくても効果は十分に感じられることでしょう)。
そしてこの動きが上達すればするほど、瞑想が捗るのが分かります。
瞑想が捗るという言い方はどうかと思いますが、ブッダの言葉を借りるとまさにこんな感じです↓
彼は瞑想し、からだのなかに生まれる現象を観察し、からだのなかに生まれては消え去る現象を観察する。すると、気づきが一層あざやかになる。「これが、からだなのだ!」
「ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門」P217より
また中国では、昔から瞑想法として知られていたようです
(「ぷるぷる気功」「ぷるぷる健康法」で検索すると出てきます)。
どうでしょう。
特に身体が硬いなどの理由で、ヨガが続かない人にとっても良いのではないでしょうか。
瞑想以外にも効果はあるようですし↓
もちろん、みなさんにとって良いものになるかどうかは分かりません。
ですが、試す価値は十分にあるかと。
ぜひ一度お試しあれ。